準備期間も、結婚式と同じく一生に一度。そんなことを常に伝えています。面倒ではなく、大切な時間であることを常に意識してもらうことで、準備への臨み方も変わると思っています。そしてプランナーとしては、結婚式の準備をきっかけに、さらに特別な思い出を作ってもらいたいと願っています。
例えば、新郎の転勤先に引っ越ししたばかりのおふたり。話を聞くと、まだ近くの観光地にも足を運んでいないとのことでした。であれば、余興の景品に引っ越した場所の名産品や人気のお菓子などをご提案し、おふたりが街を散策するきっかけにしてはどうかと思いつきました。これから住んでいく場所の魅力を知る…そんな素敵な機会になればとお話したところ、「なるほど、楽しそう!」とおっしゃってくださいました。
また、別のカップル様に小さい頃の写真を会場に飾ることをご提案すると、「実家が遠いから行くの大変だな~」というお言葉が(笑)。「でも、結婚式前にご家族とアルバムを見ながら、小さい頃を振り返るってとてもいいですよ。結婚式前だからこそ、そんな時間もかけがえないものになるはずです」そう話すと、「たしかに!」と前向きに捉えてくださいました。事務的な準備が沢山あり、ついつい手間がかかることは億劫になりがちですが、「おふたりにとってはそのすべてがプラスになります。意味があることですよ」という気持ちでサポートしています。準備期間はかげがえのない特別な時間であると思考を変えてみるといいかもしれません。