【印象に残るプランニング ep.4 りんごの木】
りんご農家に生まれた新郎様。おじい様の代から始め、お父様が継いたりんご農家で新郎様は育ちました。そんな新郎様とご縁があって今日に至った新婦様。そんなおふたりには、りんごの木にフォーカスを当てた結婚式をご提案。初め新郎様に、実家のりんごの木が全部で何本あるか数えてくること。という宿題を出しました。というのも、結婚式という節目に、まずは親御様がどういう気持ちでりんごの木を育ててきたのか、ルーツをたどってほしかったんです。親が子を産み、結婚するまで育てるということと、1本の木に実が成るまで育てることは、どちらも大きな愛情を費やす必要があり、似ていると感じたからでした。りんごの木は393本。その393本の木のおかげで新郎様はここまで大きくなりました。おふたりに結婚式当日は394本目のりんごの木を会場に作ろうとご提案しました。
会場の奥に木を作り、そこにりんごの実をならせました。りんごの実は新婦様の手作り。葉っぱや軸までとても丁寧に作ってきてくださいました。このりんごの実に、ゲストの皆さま1人1人にメッセージを描いていただいきました。私は当初、立体的なりんごのレプリカを提案したのですが、おふたりが厚紙のりんごがいいと。今後ファイリングして残しておきたいという思いがあったようで、私からのメッセージを受け取っておふたりが自分事にしてくれたということがとても嬉しかったですね。
りんごの花の花言葉の1つに“選択”という言葉があります。2人が歩んできたそれぞれの道でたくさん選択を繰り返し、最終的に2人で結婚という選択をした。そして今度は結婚式をするという選択で、いろんな人が集まるという幸せに繋がる選択をした。このりんごの木のように、おふたりの選択が実り多き人生となることを願っています。
■新郎新婦様へ、結婚式前日に上條さんから送った言葉をご覧ください
(実際にプレゼンされた資料を元にwetukuで動画にまとめております)