カップルの皆様へ
結婚式は、確かにお金も時間がかかるイベントです。でも、その日はこの先同じ場所、同じ時間に集まることはない人たちが同じ空間にいる二度とない機会。それがおふたりの大切な記憶になり、ふたりの支えになるので、ぜひ行っていただきたいです。
結婚式までの日々も大事なプロセス。式の準備期間は子供が生まれた時の一般的な流れに似ています。頑張るのはお母さん、お父さんは仕事が忙しくてあまり積極的じゃない。生活していると様々な問題も価値観の違いもでてきますが、おふたりで歩む人生の一番最初、結婚式までの時間にお互いがしっかり向き合うステップを踏めば、乗り越え方がわかり、その先何があっても一緒に向き合える家族になれます。
それをしないと数年後、それこそお子様が生まれた時などに、突然それに向き合わないといけなくなる。だから結婚式は、おふたりの未来をより幸せにするためにも必要なことだと私は考えています。
そしてもうひとつ、私は結婚式そのものだけでなく、そこから繋がる関係性に強いこだわりを持っています。結婚式後、お子供様が生まれてお食い初めや七五三をする、会社の行事を行う、といった、結婚式を起点としたその先の人生のお手伝いをさせていただいた時に改めて、すごく貴重な仕事をしているんだなと実感します。
こんなこともありました。私が担当した新婦様のお母様。大学病院内で美容師をされているのですが、その病院に私の娘が入院した時、そのお母様が真っ先に心配して飛んできてくれました。結婚式がゴールではなく、スタートとして関係性ができていく。まさにこういうことだなと実感した出来事です。最近では、私が担当した人たち同士が私の知らないところで「上條さんが担当だったの?」と繋がっているという声も聞こえてきます。結婚式を中心にコミュニティが広がっていく、こんなに素晴らしいことはないなと思っています。
その美容師のお母様から結婚式の時、「上條さん、何の仕事でも10年やったらプロになれるよ」と言われたんです。それからずっと経験を積むたびに報告をしていて、10年経った時「とうとう10年経ちましたよ」とお伝えしたら、「まだまだ青いな」と言われてしまいました。またここから10年、お母様に自分の成長する姿を見せ続けることができる。そんな関係性を広く繋いでいけるのが、結婚式。
結婚式は「今」の為にするものではなく、「未来」に向けて行うもの。だからこそぜひ挙げてほしい。そう強く思います。未来のおふたりを、ぜひ応援させてください。