印象に残るプランニング エピソード(3) 未来に届けるウエディング
ゲストに「ありがとう」の想いを届けたいというおふたり。どんな形にしようかと考え、思いついたのが「手紙」。想いを文字にして伝えたい。文字なら手紙だよね、ということでまずは、結婚式中にゲストからおふたりに手紙を書いてもらい、式後、ちょうど数か月後にお正月を控えていたので、結婚式のお写真とともに、いただいたお手紙のお返事として年賀状を送るという、結婚式後にもゲストとのつながりが生まれるようにしました。その時、手紙ならポストが必要だよね、ということで会場内に手作りのポストを準備。このポストは新郎新婦とご家族に手作りしていただき、ご家族が一緒に過ごす時間を生み出すこともできました。
結婚式後、御礼も兼ねてご両親に会いに行ったのですが、その時、お父様がウイスキーを持ってきました。それは、お父様がご結婚された時にお祝いにいただいたウイスキーだそうで、子供が生まれたら、その子の結婚式の後に飲もう、と決めていたものだったそう。
ところがお父様は私に「このウイスキー、飲むのをやめるよ」とおっしゃったんです。実はこの結婚式の時に、ゲストとおふたりの想いを届ける手紙は無事投函され、それで完結はしたものの、それならば私自身の想いも未来のおふたりに届けよう、と思い、この時の想いを新郎新婦にむけてDVDにし、10年後に見てくださいとお渡ししていたんです。
お父様は、10年後、おふたりとそのDVDを見ながらこのウイスキーを飲みたいと、そうおっしゃられました。未来の幸せな家族に向け、結婚式が終わってから、新しい未来が見えた結婚式となりました。