Coco style WEDDING
荒井 さやかさん (4/8)
Coco style WEDDING
荒井 さやかさん (4/8)

印象に残るプランニング ep.2

【これが本当のアットホーム】自宅の庭のウエディング

【印象に残るプランニング ep.2】

「自宅で結婚式をしたい」と、グーグルマップ付きで問合わせをくださったおふたり。
東京にお住まいでしたが、新婦様のおばあさまに結婚式を見届けてほしいから、北海道の自宅で…とのこと。
数年前に家業でもあった酪農業を引退されてこの土地に移り住んだというご両親のご自宅は、札幌から車で片道3時間以上かかる場所。これはまず行って現地調査をせねば、とお伺いしたところ、ご両親とも本当にリラックスして住まれている、のどかで広大な山の奥。もちろん前例もなく、ここまで設備がイチから必要な大規模な式は初めてだなと内心ドキドキしていましたが、私よりも「本当にできますか?」と不安げな新郎新婦にハッキリと「できます」と言い放ち(笑)まずは環境整備からスタートすることにしました。

北海道外からいらっしゃるゲストも多いことをふまえ、お庭の整地と芝を植えることを提案。おそらくゲストは、こういう自宅での結婚式は初めて。楽しみにして来てくださるのに、足元が悪くて「居心地が悪かったな」と思われてしまうのはふたりも不本意なはず。歩きやすくきれいな空間を、ご両親で作っていただくことにしました。そして私は屋外用電源や水道、お手洗いなどの確認、バスの手配など、ひとつひとつクリアにして準備をすすめていきました。

いよいよ迎えた当日は「お腹いっぱい美味しい料理を食べて、楽しく帰って欲しい」という新郎様のこだわりを実現させるべく、庭の一角に仮設のテントキッチンを設置し、ケータリングシェフを手配。お打合せの時、私と初めて会ったお父様の第一声が「結婚式では旨いシュラスコが食べたい」だったので(笑)炭焼きコンロも設置し、地元のブランド牛を使ったシュラスコも提供。

「とにかくストレスフリーでいてもらいたい」と考えるふたりは、極力演出は盛り込まず、多くの時間を歓談タイムとしながらも、地元名産のすいか割りをするなどアットホームな式のムードに似合う、子どもも大人も楽しめるコンテンツばかりを取り入れました。そしてウエディングケーキは、新婦の思い出の味、おばあさまお手製のアップルパイ。「おばあちゃんに見てもらいたい」からスタートした結婚式は、ご家族全員の手作りによる、とても温かい1日になりました。

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