今後について
サービス業を志すもう一つのきっかけは、ある一冊の本との出会いでした。
大学時代、ウエディングプランナーになりたいと恩師の坪田先生に伝えた時に、サービス業をしたいなら今すぐこの本を買って読めと言われたのが、リッツ・カールトンホテルの元日本支社長の高野登さんが書かれた【リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間】という本でした。
早速読んでみると、感動して涙が止まらなくなってしまって、その次の日にはリクルートスーツを着て、「ここで働きたいんです!」とリッツ・カールトンホテルのフロントに押しかけたんです(笑) 残念ながら新卒採用はしていなかったので入社はできなかったのですが、それくらい、私の中で衝撃が走った本でした。
その本の「お客様の予想を超える瞬間にサービスは感動に変わる」という一節を読んで、学生時代にアルバイトしていた居酒屋があんなに人で溢れていたのも、きっとこれがあったからだ、思いました。そしてなんと、2年前「ビリギャル」の本のご縁で高野さんにお会いすることができたんです。
高野さんとはそれ以来、ご飯をご一緒させていただくことがあるのですが、ある時「人間にできてロボットにできないことは何か?」という話になりました。【夢を見ること】だと、高野さんはおっしゃいました。それを体現できたのが君なんだから、それを学生に伝えなさいと。その言葉が、今も私を突き動かしてくれているように思います。
様々な活動をしながら、今後私にできることはなんだろう、と考え続け、「共育」なのではないかと思いました。子どもや学生たちだけに伝えていくのではなくて、周りの大人の皆さんにも、子どもの立場からいろんな話をしていきたい。親も子も、先生も生徒も、ヨコの関係を築いてお互いに成長していく環境を少しでも作っていきたいです。
私ももうすぐ30歳、いつまでもビリギャルのままではいられません。今まで私に、人生の楽しさを教えてくれた全ての方への感謝を胸に、今度は私が、多くの方に人生の楽しさを伝えていける人になりたい。今後は起業して、積極的に共育事業も行っていくことを考えています。