多面的な“残業”の捉え方
「この会社の改善したいところはどこですか?」
そう問われたとき、あなたはなんと答えますか?
企業の課題はさまざまあると思いますが、今回は“残業”にフォーカスしていきます。
「「「 残業 」」」
良くないと感じる方、残業してもいいと考える方、個人で捉え方は異なるでしょう。政府が公開している「令和3年版過労死等防止対策白書」によると、近年の働き方改革により長時間労働は減少傾向にあります。しかし、なぜ政府が働き方改革をおこなう一方で、残業はなくならないのでしょうか。
原因として挙げられるのは、
・会議の長引き
・無駄なプロセスが多く効率が悪い
・長時間労働をよしとする文化
・人員不足(業務が多すぎる)
・生産性やスキルの不足
・スキルの俗人化(分担がうまくいっていない)
・導入したITツールを活用できていない
・残業代が欲しい
などです。
残業をしているという事実の中には、それぞれ理由があります。そして、その一つ一つに会社の課題が隠れていることがお分かりいただけると思います。
例えば、無駄なプロセスが多く効率が悪いのであれば業務の見直しができたらいいでしょう。人員不足や業務が多すぎてお困りであれば、単純業務の外部委託ができたらいいでしょう。
ブライダル業界をはじめとするサービス業界では、不効率な業務や改善できる部分はたくさんあるものの、目の前の現場に追われて改善を後回しにしてしまっていませんか。
すぐに改善策を講じられるわけではないと思います。そこで、今回はチームでできるフレームワークを2つ紹介いたします。マネージャー層・経営層でやってみることも有効ですが、現場目線でフレームワークをやっていただけると、上層部で気づけなかった“困りごと”に気付けるはずです!
①BPMN
ビジネスプロセスモデリング表記法 (BPMN) は、業務プロセスの手順を視覚的に表す図です。過程の最初から最後までを見える化することで、業務改善の入口になる手法です。
②ECRS
ECRS(イクルス)の原則とは、Eliminate(取り除く)・Combine(まとめる)・Rearrange(整理する)・Simplify(単純化する)の頭文字をとったものです。課題のある業務に対して、E→C→R→Sの順で改善点を洗い出していきます。
残業だけではなく、会社の課題解決には現状把握が最初の一歩です。
実際に施策を始めたとして、現場がどういう状況か、施策が上手くいっているかを確認・改善できているでしょうか。始めて終わりではなく、会社全体として継続・改善していけるといいですね!
日々のコミュニケーションを増やして現場の声に耳を傾け、心理的安全性を構築できれば新しいアイデアも生まれます。トライアンドエラーで、自社の状況に合わせて柔軟な対応を心掛けましょう。
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