結婚式後もカップルに寄り添える関係性を
「人」を大事にするプランニングをご提案!

ながのdeウエディング 山崎 将之さん

自身の結婚式での苦い経験がありながらもウエディングプランナーの道に

【ウエディングプランナーになったきっかけ】
以前はホテルでフロントやサービスの仕事をしていました。人生の節目に関わる仕事がしたいと思っており、葬儀関係のお話しをいただいたのですが、時を同じくしてウエディングプランナーのお話もいただきました。

ですが当初は、ウエディングに対してはあまりいい印象を持っていませんでした。というのも、私自身が結婚式をしたのが1992年だったんですが、その当時の結婚式の打ち合わせはごく簡単なもので、言ってしまえば式場やウエディングプランナーさんの言いなりという感じで、今の結婚式とは全く様相も違う感じでした。

自分が結婚式をやった直後は楽しかったという気持ちはありましたが、その後1年2年と経ち、他の友だちの結婚式にも呼ばれて様々な結婚式を見ていく中で、私の結婚式は自分たちで作り上げたというよりは、どちらかというとやらされた感覚の方が強かったんだなと感じました。

ですが、ウエディングのお仕事のお話をいただいた時に、お話しをいただいた方から当時の結婚式の状況などを聞いて大分変わったんだなという印象を受けました。ちょうどその当時、結婚情報誌の『ゼクシィ』が創刊になるという時で、ウエディング業界が変遷期を迎えていた時でした。お誘いいただいた方の話をお伺いしていくうちに、結婚式に携わってみたいという想いが強くなったのと、自分のような結婚式は一組でも減らしたい、そんな想いでウエディング業界に身を投じることになりました。

私が入社した式場は長野では珍しく完全担当者制でした。ですが、どうしても担当する組数が増えると流れ作業的になってきてしまいます。自分の結婚式と同じ思いはさせたくないという気持ちとの整合性がとれなくなってきたのと、新郎新婦とは何ヶ月も打合せをしているのですが、結婚式が終わるとそれっきりになってしまう不満もだんだん募っていきました。

ながのdeウエディングの基本コンセプトは結婚式がお二人とのお付き合いの始まり。ライフパートナーとしてありたいとの想いで設立しました。

様々な話の中からカップルが本当にやりたい結婚式をイメージして提案

【プランニングするうえでのこだわり】
とにかく独りよがりにならないこと。ウエディングプランナーは、自分のやりたいことをお客様に提案しがちになるんですが、とにかくお二人からヒアリングをすることが大事ですね。

ですが、「どんな結婚式にしたいですか?」と聞いてもはっきりと言える方は少ないので、お二人の出会いから趣味、休日の過ごし方などの雑談の中からワードを拾っていってお二人がどんな結婚式にしたいのかというのを聞き出し、イメージを形にしてあげる作業を一番大事にしてます。それによって式場での挙式を考えていた方たちが式場ではなく、屋外で結婚式を挙げるケースもあったりもします。

私のところに来る方たちは式場を探している中で、ちょっと他にも話を聞いてみようかという方たちが多いですね。自分は前撮りからその方たちの結婚式に携わらせていただくことが多いです。前撮りの時にいろいろお話を聞いていく中で私にお願いしていただくというケースが全体の8割です。

式場で仕事をしていると、どうしても新郎新婦さまとの関係って結婚式が終わると関係性が終わっちゃうんですよね。結婚式は高いお金を払ってやるものという考えの方が多く、結婚式後の記念日のプランなどもいろいろ提案してみたのですが、1割くらいの方しか残らない。自分はそれがとっても寂しくて。

今の会社を立ち上げたのも「結婚式がお二人とのお付き合いの始まり」というのが一番の趣旨だったからなんです。そうすると今度はライフプランナーのような立ち位置になってきます。結婚式当日まではウエディングプランナー、その後はライフプランナーのような立ち位置でお二人とお付き合いしていきたい。些細なことでも頼ってきていただけるのは信頼されているんだなとすごく感じるのでとても嬉しいですね。結婚式後もご相談していただけると自分で会社を立ち上げてよかったなって思います。

会社を立ち上げた時もそうですが、私は常に人に助けられています。コンセプトである「プロフェッショナルチーム、2人だけのウエディングチームを」というのはお二人からヒアリングし、私が指揮者となってお二人のためにチームを作ってやりましょうという考えからです。式場で働いている時から常に人に助けられてきたので人脈を作って作ろうとしたことはありませんが、気がついたらいろんな方が周りにいてくださいますね。それが今に繋がっています。

20年間のプランナー人生の中でも初めての経験だった2年間に渡るプランニング

【印象に残るプランニング】
その方たちと初めてお会いしたのはちょうど2年前、私がお手伝いさせてもらっているホテルのフェアに来ていただいた時です。その時8か月になる赤ちゃんがいらっしゃって、できればこの子が1歳半~2歳くらいになった時に結婚式をしたいと一番最初にご相談を受けました。

その時点でご自分たちでありとあらゆる会場を廻っていらっしゃって。なかなか自分たちの希望を上手く伝えられなかったり、予算的な部分もあり、その後はお二人と一緒に式場を探すお付き合いになったんです。それから1年くらい経った時に、もうお二人が無理かなと結婚式自体を諦められた時もありました。お子さんの成長の相談もいただいたりしていました。

そして、今年の8月19日に結婚式を挙げることになりました。この2年間何回お二人とお会いしたか分からない。ここまでお付き合いしたのはこれまでのウエディングプランナー人生の中で初めての経験でした。結婚式の際にプロフィールビデオも全部私の方で作らせていただきました。人前挙式だったんですが、リングボーイをお子様にやっていただき、お子様のこの2年間の成長を感じました。それくらい家族みたいに存在になっていました。新郎は普段すごく恥ずかしがり屋で、人前挙式で入場される時から両手両手が一緒に出そうになるくらいすごく緊張されていて。でもその後は元自衛官の方なんですが、お色直しで入ってきた時はちゃんと敬礼もされていました。

最後に新郎挨拶があったんですが、挨拶の後に「ここで御礼をしたい」と手紙を読みだしたんです。よくスタッフの皆さんに宛てて手紙を書かれることはあったりするので、私以外の名前も出てくるかなと思ったんですが、最初に私の名前が読み上げられたっきり、その後は私に対するお手紙になっていたんです。

そのお手紙を下を向きながら聞いていたら近くにいた司会者の方に肩を叩かれました。上を向いてみたらお二人が花束を抱えられていて「山崎さんに」と言ってその花束をプレゼントしてくださったんです。完全に私に対するサプライズで嬉しかったですね。

結婚式までの2年間はまるで家族のようなお付き合いをさせてもらって、結婚式の一番最後にはお手紙まで読んでくださって。そのお手紙は3枚にも渡る長さでした。思わず新郎さんとハグしちゃいました。結婚式に至るまでの2年間、様々なことがあったので感情がいろいろと出てしまいました。

私は新郎新婦さまが最後に読まれるお手紙とかに感情移入してしまって一緒に泣いてしまうことが多いんです。打ち合わせから始まり、すべてのカップルの方たちと時間も共に歩んできているのでどうしても感情移入してしまうんですよね。

いつも辛いのは新郎新婦さまから結婚式後に「これで山崎さんと今までのようにお会いできなくなりますね」と言われること。すごく寂しくなります。

昔は月に何十組もの方たちの担当をしていましたが、気をつけないとどうしても流れ作業になっちゃうんですね。一組一組の新郎新婦さまに対する想いが湧かなくなったら私はウエディングプランナーを辞めようと思ってます。その感情がなくなったらただの作業になってしまうからです。

一番辛いのは司会をやる時なんですよ。しゃべられなくなってしまうからどうやって我慢しようかなって。プランナーの中には淡々とやる方もいて、プランナーが泣いたり感情を出すのは不謹慎だっておっしゃる方もいますけど、私は感情は出してもいいと思います。私は感情がなくなったらウエディングプランナーを辞める時。そう考えると生涯現役な気がします。

ライフプランナーとして結婚式後もお付き合いを

【今後の目標】
ウエディングプランナーですが、結婚式を入口にしてライフプランナーとしても力を入れていきたいです。お宮参り、七五三などの人生の節目の行事、法要などの冠婚葬祭の相談はもちろんの事、「家をリフォームしたいんだけど」「ガラスが割れちゃったから直したいんだけど」「仕事が延びて保育園に子供を迎えにいけないんだけど」とりあえず困ったら山崎に電話しよう! 何とかしてくれるだろう・・・そんな関係を築いていきたいですね。

それに応えていくには、知識よりも人脈です。不可能に思うご要望でも絶対に否定はせずに受け入れて、それをどう実現したらいいのか考えていきます。まずは「YES!」

私は「お金」を目的にしてしまったらダメだと思っています。何かやりたいと思っていることを目標として、お金はあくまでも「手段」。それと一緒で、人脈を広げたいということを目標にしてしまったらダメだと思うんです。自分がやりたいこととか楽しいことをやっていて、気が付いたら「こんなにいてくれた」って思う方がいいんです。自分は人脈を広げようと思って広げたことはないので。本当にご縁です。

フォトレポート   Photo Report

プロフィール   Profile

山崎 将之さん

ウエディングプランナー歴23年。ホテルでのフロント・サービスの仕事を経てウエディングプランナーに。自身の結婚式での苦い経験を元に「自分のような結婚式は一組でも減らしたい」という想いから日々、ウエディングプランナーとして奮闘している。お二人の出会いから趣味、休日の過ごし方などの雑談の中からワードを拾っていき、お二人がどんな結婚式にしたいのかというのを聞き出し、イメージを形にしてあげる作業を一番大事にしている。どんな要望でも否定はせずに受け入れ、その要望をどう実現するか考えるため、思いもよらないプランニングが実現することも。