ー森さんは、2月にオープンする「IWAI OMOTESANDO」の所属プランナーになられますが、これまでは、特定の式場に捉われないフリースタイルの結婚式を手掛けてこられました。プランニングする上で変化はありますか？

実は「IWAI OMOTESANDO」プロジェクトへの参加は、私自身の希望です。これまで、お2人の要望を基に会場探しから始めることも多かったのですが、初めて使用する会場などで発生する「テーブルや椅子のサイズを確認し合う時間は、お2人の人生にとってどれほどの意義があるのだろう？」と、もどかしく思う瞬間も多々ありました。あらかじめ決まった式場でプランニングできるようになれば、人生に影響を与える原体験を試行錯誤することに集中できると考えています。

「IWAI OMOTESANDO」は、一緒に祝っていただくゲストの方を中心に考えた施設設計、サービス設計になっています。たとえば、ウェルカムスペースには、一人ひとりの名前と新郎新婦が考えたゲストキャッチフレーズが書かれたポストが並んでいます。そしてそこには、お2人が書いた手紙が入っています。これもコンセプトを凝縮したスペースの1つだと思っています。また、結婚式以外の節目にも訪れていただける「アニバーサリールーム」もご用意しており、「人生の節目を祝う場所」というコンセプトの象徴になっています。

結婚式当日は、両家それぞれに家族水入らずで過ごす時間を設けるのも特徴の1つです。新郎新婦が家族に愛されて育ったことを実感できる、家族がお互いに愛情を注ぎ合ってきたことを確かめ合える、そんな時間を過ごしていただけます。

「IWAI OMOTESANDO」は「あなたを知って、あなたを祝う」というCRAZYのビジョンに沿って生まれた新事業です。この事業に携われることは、人が生まれてから死ぬまで、尊い一生を見届けるライフプロデューサーになるという私の夢の実現にもなるので、非常にやりがいのあるチャレンジだと思っています。