Wedding Lapple(ウエディング ラップル)
東 佐江子さん (2/6)
Wedding Lapple(ウエディング ラップル)
東 佐江子さん (2/6)

日本とアメリカ文化の融合を目指したウエディング

パーティーに欠かせないダンスを取り入れたプランニング

【印象に残るプランニング】

それはアメリカ人の新郎様と日本人の新婦様の結婚式で、最初にお会いした時に「3日後にはアメリカに行かなければいけないので、それに対応してくれるウエディングプランナーを探しています」というご相談でした。

おふたりとはスカイプで打ち合わせを進めていましたが、「遠くに嫁いだ新婦様のご両親はどういう気持ちなんだろう?」と思い始めご両親が自営でお勤めのお店まで直接足を運んでお話を伺いに行きました。「どんな結婚式を望まれていますか?」という質問を投げかけると「当日はあまりしんみりさせないでくださいね…」とおっしゃっていて、その一言から今回の結婚式に対して大切にすべき事が見えてきたのです。「なぜ離れて暮らしていたふたりが結ばれたのか」その気持ちを、アメリカから来られるゲストの方も日本の方も、結婚式を通して互いの文化に触れながらゲスト全員がその気持ちを体感して頂けるような時間にしたいと考えるようになりました。

そんな想いからアメリカに住む新郎様のご家族には、お着物を着て日本の伝統や風景・演出が楽しめる神前式や鏡開きに参加していただき、新婦様のご家族には海外のパーティー文化に触れていただく為、DJを取り入れて音楽・ダンスを楽しめるようなプランを立て「国境を超えて絆を深める結婚式」というコンセプトを掲げ、日本とアメリカの文化の融合を大切にしたデスティネーションウェディングを目指しました。

その中で、欧米のウエディングと言ったらスタンダードとなるファーストダンスをご提案。最初、新婦様は「キャラじゃないから…」と恥ずかしがっていましたが、「嫁いだ国の文化をゲストに触れていただく事が目的なんです」とお話したところ、とても雰囲気のあるメロディを選曲し一生懸命練習してくれました。そんな心を込めたファーストダンスを通して、結婚式当日ふたりが一番伝えたかった「私たちは大丈夫だよ。みんな安心してね」というメッセージを感じとっていただく事ができました。

また当日の現場の雰囲気からもしかしたら盛り上がるかもと判断し、ふたりにもサプライズで、当時流行っていた音楽を急遽DJに流してもらう事を依頼しました。その直感は当たりアメリカのご家族はもちろん、日本の方々も一緒に踊り始め会場は一気に盛り上がり一体感が生まれました。状況的にも結婚式をしないという選択もありえたおふたりでしたが、日本でわざわざ結婚式を挙げた事で「大切な人を支える為に離れて暮らす決意をしたけど、心はいつもみんなの近くにいるからね」と伝えることができ、祝福してもらえた事が本当に幸せだったとおっしゃっていただきました。

それでも新婦様のご両親は当時は寂しそうでしたが実はその後、新婦様がお子様をご出産される時、お母様が初めてのアメリカに1ヶ月ほど滞在してご出産のサポートをなさったそうです。結婚式で新郎様のご家族と親交を深めることができたからこそ、お母様も「娘のためにできることをしたい」と思いきってアメリカに行くことができ、新婦様も大変心強かったとおっしゃっていました。そして可愛い男の子を連れて出産後初めての帰国をされたおふたりと、私も1年ぶりに再会。息子同士が同級生にもなり、私自身も国境を超えていても変わらず仲良くお付き合いさせて頂いています。

インタビュー日: 2018/05/31
インタビュー日: 2018/05/31
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