HAKU
柴田奈々子さん (3/8)
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柴田奈々子さん (3/8)

アウトドアガーデンウェディング「VINTAGE LIFE day2」

もともとは東京でゲストを招いての結婚式を準備していたおふたり。けれど、コロナ禍で予想ができない状況になり、たくさん悩んで考えた結果、おふたりが出した決断は、結婚式はしない、ということでした。大切な人たちの命を、人生を守るための大きな決断です。代わりに写真だけ撮ろうかと考えているおふたりに、ある提案をしたんです。ここまで一緒に想いを込めて準備してきたからこそ、おふたりだけでも挙式をしませんか、と。当日は、私たちスタッフとおふたりだけ。でも、高砂を準備して、おふたりも一緒に装飾をして。お互いに想いを届け合う挙式を、スタッフで見守らせていただきました。
私自身、初めておふたりだけでの結婚式を経験したのですが、この日感じたのは、結婚式当日に、どれだけのカップルがお互い本音で話をする時間をもてているのだろう、ということです。ゲストがいると、おもてなしすることに時間を使いたくなります。でも、このおふたりにとって、コロナという大きな壁を乗り越えて迎えたこの日に、おふたりで向き合って話ができる時間が必要だったのではないかと思います。この提案をおふたりが理解して、向き合ってくれたことは、本当に良かったと思っています。

人生の中で経験した大きな傷は、家族と一緒に乗り越えてきたおふたり。
そんなおふたりに、私はさらに、もうひとつ提案をしたんです。

東京に呼ぶことができないなら、家族が集まる地元で、家族だけでの結婚式もしようと。ゲストの安全を考慮して、最小限の人数で開催できるよう、本当に家族だけで。

当日は、派手な衣装も、豪華なフルコースもなし。それぞれ幼少期の思い出として心に残っている、家族とのキャンプをシンプルに再現しました。小さい頃にタイムスリップしたように、みんなで一緒にBBQの準備をする中で、ふたつの家族が、自然とひとつになっていくことを感じました。
結婚式のルールからは大きく外れているかもしれないけれど、おふたりが本当の意味で結婚式に求めていたことを、叶えられたのではないかと思います。

私自身も、東京とおふたりの地元の2カ所で開催する移動型の結婚式は初めてだったのですが、おふたりのおかげでプロデュースの枠がひとまわりが広がったと実感しています。

▶参考 https://haku-cb.com/works/8139/

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