ジャルダン・ドゥ・ボヌール
貝沼 美里さん (2/7)
ジャルダン・ドゥ・ボヌール
貝沼 美里さん (2/7)

参列者としても、プランナーとしても感激した親友の結婚式

「満足を超える感動」を体感して、自分の仕事に誇りを持てた

【印象に残るプランニング】

印象に残っているプランニングは、2017年9月に担当した親友の結婚式です。プランニングは、彼女を知っているからこそ楽しく、そして難しかったです。彼女の好みや趣味を考えて提案していましたが、本当にこれがベストなのか、もっと何かあるのでは、と常に考え、何度も悩み、葛藤していた半年間でした。悩んだ時には、新郎様ともコミュニケーションをとって不安をなくすようにしていました。また、新婦友人としてプランニング以外の衣装についてのアドバイスや小物づくりのサポートも行いました。

当日の式では、メイン会場でお食事をしたあと、ガーデンでバーベキューパーティーをしました。ブッフェ形式でどこに誰と座ってもいい自由なスタイルです。新婦様がオールドアメリカンの雰囲気が好きだったので、ブラックジャックやルーレットなどのカジノブースを用意し、そこでバーベキューをしながらゲームをして、偽のドル札を稼ぐ“カジノパーティ”にしました。そのドル札を使って、オークションをしました。景品にはディズニーランドのチケットなどを用意したオークションだったんですが、最後のプレゼントを開けた瞬間に暗転し、当日のエンドロールが流れる演出にしました。

1日の様子が流れ、最後に新婦様が「最後に、みなさんの承認をいただいて、夫婦となるセレモニーがしたいです」という映像が流れ、「お父さん、ひとつお願いがあります。わたしと歩いてくれませんか」という文字で映像が終わります。ガーデンに出ると、バーベキューパーティーとは雰囲気をガラっと変えて、キャンドルが置かれたムーディな雰囲気をつくり、挙式をしました。

彼女は変わったことが好きなので、ゲストの印象に残るように、エンディング挙式を提案しました。演出は先輩から教わってきたり、仲間と一緒に考えてつくったり、今までみてきた中で、彼女に合うものを提案しました。その引き出しをたくさん創りあげた先輩方には感謝しています。

このときにはじめて、自分がプランニングした式に参列したんですが、大きな発見がありました。挙式中ではそれぞれのシーンやBGMで心を揺さぶられたり、わくわくしたりして、自分たちが普段創っているシーンが、こんなに人の感情を作るんだと感激しました。

また、当日の朝、遠方から来た友人から「わくわくして朝4時に目が覚めちゃった」「札幌ついたよ」という連絡が来て、それにみんなが「おかえり」「楽しみだね」と返すやりとりがあったんです。こんな風に式の時間以外にも楽しかった、素敵だったという気持ちを作っているのだと気づいて、涙しました。普段の結婚式でも、自分が知らないところでゲストの方がこの日を楽しみにしていると思うと、「本当に素敵な仕事をしているな」と実感できました。実感したからこそ、プランナーとしてお客様にプラスアルファのご提案をして、もっと理想を叶えることができるように、お客様一人ひとりを「親友」のように思い向き合っていきたいと思っています。

インタビュー日: 2018/05/17
インタビュー日: 2018/05/17
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