【印象に残るプランニング】
今までたくさんのウエディングを担当させていただきましたが、特に印象に残っているのは、共に電車の運転手をなさっている新郎新婦様が開かれた「トレインウエディング」。Nゲージやプラレール、制服を飾っていただき、席次表にはお好きな電車の名前を入れ、おふたりの愛の誓いも、指差し確認で行うなど、電車をテーマにしたアイデアをふんだんに散りばめました。また、テーブルサービスでは、席札を切符に見立ててオリジナルスタンプを押していただきゲストの皆さんが楽しんでいらっしゃった様子が印象に残っています。「電車」というテーマを決めたことで、おふたりも最初から「それいいですね」と乗って頂き、どんどんアイデアが沸き上がりました。
他にも、アニメ「ワンピース」が好きなおふたりが挙げられた結婚式では、新婦様がナミというキャラクターがお好きだったこともあり、ナミの家の庭にあるオレンジの木を再現することを提案。パーティ会場の入り口に本物のオレンジの実をつけた木を設置し、木の下にはルフィの麦わら帽子や、海賊旗のマークを付けた木箱を飾りました。受付では“友情の印”が描かれたリストバンドをお渡しして、人前式の結婚承認の際は、ゲストの皆さんに一斉に拳を上に掲げていただきました。再入場の際は、ルフィーの麦わら帽子をかぶっていただいたり…。私自身もマンガを読んで研究し、「こういうシーンありましたよね」とご提案させていただきました。
さらに、土地柄とても多いと感じるのは、「横浜愛」が強い新郎新婦様の結婚式です。横浜は、DeNAベイスターズやFCマリノスなどスポーツが盛んなので、サポーターの方も多くいらっしゃいます。ベイスターズファンの方には、ユニフォーム姿にビールサーバーを背負い応援歌「熱き星たちよ」をBGMにしてのご入場や、マリノスファンの方にはメインテーブルのお花をマリノスのチームカラーである青、赤、白のトリコロールカラーにすること、オープニング映像では、サッカー選手の入場シーンのように、ゲストの皆さんを選手に見立てて紹介させていただいたりといったいろいろなご提案をさせていただきました。ウェルカムスペースにもおふたりらしさを表現したいと心掛けていますので、ユニフォームやタオルなどのグッズを飾り、あたかもホームスタジアムを訪れた様な気持ちになって、皆さんに楽しんでいただけるようにしています。「横浜」という共通項があるためか、新郎新婦様だけでなく、ゲストの皆様にも盛り上がっていただけるので、そんな姿に感動させられることも多いです。