【Ohwada Hiroko Weddingの魅力】
私の場合は、基本的に“結婚式をしたくない方々”がお客様です。なぜなら私自身が結婚式を好きではないからです。キラキラ飾ることにも興味がない。ただ人を“つなぐ”ことには興味があります。そういった価値観に共感する方々が私のところに相談に来てくださるのだと思います。
以前お越しになったカップルは、まず「結婚式をやりたくないんです」とおっしゃいました。ご本人は入籍だけでいいとのお考えでしたが、新婦様の妹さんに「自分は入籍だけで後悔しているからお姉ちゃんは結婚式して」と頼まれたそうです。目立つことが大嫌いな新婦様でしたが、それでも大好きな妹に言われたので「ここなら」と思って選んでくださったそうです。
また、新婦様から「妹にウエディングドレスを着せてあげたい」とのご希望があり、お色直しの際に妹さんが新婦様のドレスを着る時間を設けることを提案しました。すると新婦様は「洋裁の学校を出ているので自分で妹に縫ってあげたい」とおっしゃり、私はすぐにOKしました。新婦様は「そんなことを式場でしてくれるなんて」とすごく喜んでくださいました。
当日は、サプライズで妹さんにドレスを着ていただくご希望を叶えることができ、またケーキ入刀の際には妹さんご夫婦も一緒に行いました。これが“結婚式をやりたくない”新婦様の“唯一やりたかったこと”だったんです。
私のところにいらっしゃるということは、結婚式を「100%やりたくない」わけではないんです。「やりたくないけど、やる」なら、どうすれば楽しくなるかを考えるというスタンスで、おふたりが楽しくなることを見つけることが大事。上手くはまれば「それならやりたい」となり、最終的に「やってよかった」になるんです。その変化は面白いですね。