【ウエディングプランナーとして成長していった
２つのウエディングストーリー ep.1】

入社後、１ヶ月で初めて担当させていただいたお客さま。そのお客さまからはクレームをいただいてしまいました。ですが、その経験がなかったら今もこうしてウエディングプランナーをやっていないと思います。

当時、結婚式に対して知識がほとんどない私は、お客さまからのご要望などにもうまく応えられず、お客さまのフラストレーションは日増しに増していくばかりでした。

その様子を見かねた上司が、披露宴の１ヶ月半ぐらい前にそのお客さまに対して担当を変更するか提案をしました。ですが、お客さまは「担当を代わってもらうことでスムーズにいくようになるかもしれないが、担当を外れた彼はその後、辞めてしまうのではないか。どんなことがあっても私は彼に最後まで担当してもらいます。その彼をバックアップするのがあなたの仕事ですよね。」と、反対に注意してくださいました。

この話を聞いて私はびっくりしました。そして、結婚式に対する知識がないというのを言い訳にしていた事をとても反省しました。そこまで自分のことを考えてくれる方に対してなんてことをしていたんだと思ったのです。そこから１ヶ月間は寝る間も惜しんで必死に勉強をしました。

結婚式当日、毎日のようにクレームの電話をいただき、とても怖いと感じていたご新郎さまがガータートスをしていたんです。その姿が衝撃的で(笑)。結婚式ってすごいなって思ったきっかけでした。

終了後に「お疲れさん」と言って握手してくれたんですけど、私は泣きじゃくってしまい立てませんでした。あの時の経験が無かったら私はウエディングプランナーを辞めていたと思います。