本当に心に残るテーマウエディングのつくり方

最終更新日: 2018年08月08日 15時08分

テーマウエディングっておしゃれで憧れるけど、何をテーマにしたらいいんだろう?と思っていませんか。
そんな悩みにおすすめなのは「ふたりが結婚式で伝えたい想い」をテーマに込めること。 
具体的にどうしたら?ということで、今回は敏腕プランナーさんに「テーマを見つける方法」をお伺いしました。

VOUS BRIDAL
鶴野 蒔咲子さんに聞きました!

イベントスタジオ、レストラン、ホテル、邸宅、アウトドア、海外など場所を問わず、企画から内装まで手掛けるフリープランナー。新郎新婦に共鳴し、本気で寄り添うことを心掛けている。

ふたりの想いを深くまで聞いていく

「相談にいらっしゃるおふたりは、みなさん『ナチュラルウエディングがしたい』というような何となくのイメージはお持ちでいらっしゃいます。
でも、それだけで式を組み立ててしまうと、「誰のためになぜ結婚式を挙げるのか」がわからないままになってしまうんです。
どんなおふたりでも、おふたりならではの“大切にしていること”や“表現したいこと” “伝えたい感謝の思い”が絶対あります。
それを徹底的にヒアリングし、コンセプトを創っていくんです。」
そう語る鶴野さん。
鶴野さんは今まで、10年以上プランナーとして結婚式を手掛け、それぞれのふたりの想いがこもったコンセプトを生み出してきました。

ただのSFウエディングなら誰でもできる

ここで鶴野さんが手がけた結婚式のひとつをご紹介します。
ある日、Facebookで「SFをテーマにした結婚式を挙げたい」とメッセージをくれた新郎新婦。実際にお会いしてみると、新郎は人工知能の開発に携わる仕事をしていて、新婦はSF文学が大好きな編集者。現代人というより、未来の人のような印象を持ったそうです。

「でも、おふたりのご希望通り、ただの『SFウエディング』をするだけなら、誰にでもできます。」

鶴野さんはそこでは終わらせず、ふたりの好きなことや、育ってきた環境、どんな生活をしているかなどを徹底的に聞き込みました。そこで印象的だったのは、ふたりの家には、それぞれお気に入りの、職人が作った椅子がある、というエピソード。もっと深く聞いていくと、ふたりは“生み出す人”や“進化させる人”のことをとても尊敬していて、自分たちもそう在りたい、と思っているということに気が付きます。

コンセプトは結婚式のゴール

そこから導き出したのは『Life is “MAKERS”~近未来ウェディング~』というコンセプト。少し先の未来をテーマに、ふたりの「これからもずっと未来を想像し、創造していきたい」という想いが込められています。

「コンセプトというゴールを見つけられたら、あとはそこへ向かって結婚式を作っていくのみ。会場装飾や演出、アイテム、音楽、プログラムなど、全てコンセプトに沿ったものを揃えることで、コンセプトに込めた想いが、ふたりにも、ゲストにも届く結婚式になります。」

このふたりの結婚式も液体窒素を使ったデザートや、進化を表す装飾、未来への誓いなど、コンセプトに沿ったものが創りこまれ、ふたりの想いが込められた式となりました。

By編集部 “ふたりが思っていること”、 “結婚式で伝えたいこと”を徹底的に考えてみて

「ふたりが好きなもの」や、「結婚式でやりたいこと」だけではなく、「なぜ好きなのか」「なぜやりたいのか」を、徹底的に考えてみることで、ふたりが納得できるテーマやコンセプトが生まれるはず。もし、ふたりで見つけるのが難しい、と思ったら、プランナーさんに相談してみては。

▼鶴野さんのwetukuインタビューはこちら