印象に残るプランニング
「Key WORDS」というコンセプトテーマを持った結婚式です。「Key WORDS」というのは”Key”と”WORD”という二つの単語に分けることができ、”Key”というのは元々、新郎新婦さまが同じバイト先で、そこで出会ったお二人だったのですが、そこで朝の勤務だった新婦さま、夜の勤務の新郎さまのお二人を出会わせたきっかけはお店の鍵(Key)だったのです。その鍵を新郎さまが持ち帰ってしまって新婦さまが朝出勤した際に鍵がないことに気づき、新郎さまに電話をしたのがお二人が言葉、(WORD)を交わすきっかけだったそうです。
二人のストーリーは一つの鍵から始まったというところから”Key”を大切にしていきたいなというのと、お二人が結婚式を行うにあたってゲストに伝えたいことは感謝でした。感謝の気持ちって言葉にしないと伝わらないんですよね。だから言葉”WORD”を大切に、必ず言葉でゲストに伝えるという結婚式を創る。「Key WORDS」という形で、鍵(Key)をテーマに、コンセプトとしては” WORD”という言葉で、みなさんに想いを伝えていくということを大切にしました。
「Key」というところから会場はアンティークな雰囲気のグッズを多く使い、「WORD」から言葉を使ってしっかりと感謝を伝える。新郎新婦さまが想いを伝えたいというのはもちろんあると思うのですが、想いを伝えたいのは新郎新婦さまだけではなく、お二人のご両親にも想いを伝えたい気持ちはあると思います。なので、披露宴の最後にある新婦さまのお手紙だけでなく、今回は親御さまにもお手紙をサプライズでご用意していただきました。
挙式の最後に新郎さまのお母さま、新婦さまのお母さまからそれぞれお二人に気持ちを伝えていただきました。おめでとうという気持ちもあるのですが、「今まで私たちの子供としてしっかりと成長してくれてありがとう」といった気持ちも溢れだしてくるんですよね。
結婚式を行う一日って、一番人が素直になれる日だと思うんです。今まで言えなかった「ありがとう」だったり、あの時の「ごめんなさい」という気持ちを率直に伝えていただく。みんなが素直になれた一日だったなと感じる結婚式でした。
お二人にはお子様がいらっしゃるので正直、結婚式を諦めていらっしゃいました。そこで一度ご相談をいただいたのですが、私はお二人に「お子さまがいてもゲストの方に気持ちを伝えることはできるし、みんなにありがとうという気持ちを伝えることもできます。
もちろん当日、お子さまがいらっしゃって大変なこともあるかもしれませんが、そこは全力でサポートさせていただくので、お二人に安心して当日を迎えていただくことができますよ」とお話をさせていただいていたので、当日をお二人は安心して迎えていただき、終わった後には「普段なかなか会えない人にも、きちんと感謝を伝えることができ、お互いの両親にもここまで育ててくれてありがとうと想いを言葉で伝えることができました。結婚式をやって本当に良かったです。」と言っていただけ、本当に嬉しかったですね。