【印象に残るプランニング ep.1】
印象に残っているプランニングは、去年、アーティストの misono さんの結婚式のサポートをさせていただいたことです。
一番印象に残ってるのは回数ですね。misono さんは 7 回結婚式を挙げられたんです。これまで 500 組以上の結婚式をサポートさせていただきましたが、7 回結婚式を挙げられた方は misono さん以外いらっしゃいません。
7 回ともそれぞれお招きするゲストも違ったので、毎回コンセプトや場所も変わったので、その辺りはとても勉強になりました。
misono さんと一緒に進めて行くなかで、「階段で流しそうめんしたい」とか、突拍子もないこともおっしゃるんです。そこには水が流れていないので、会場の方と一緒に考えて、特注で流しそうめんをやるためのものを作ったりしました。
その他にも和奏婚も挙げてくださった時に、misono さんから「かつらって文金高島田じゃなくてもいいんじゃない?」という意見がありまして、和奏婚の時の衣裳がピンクの色打掛だったんですけど、その時も色打掛に合わせた洋髪のかつらをお召になりました。
文金高島田にはもちろん意味がありますが、「自分たちらしい」というところで考えていくと、頭を柔軟にしていろんなことに対応できるようにしないといけないなということを、misono さんの結婚式をお手伝いして感じました。
今まで自分たちがやってきたウェディングのなかでは、なかなか取り入れられないコーディネートや演出が多かったんですけど、それを叶えていくための過程というのは、私たちスタッフもすごく勉強になりました。
misono さんの結婚式は、「おもてなし」が一番のポイントでした。ゲストの方からご祝儀を一切いただくことはありませんでした。結婚式の招待状も郵送で出すのではなく、すべて WEB 上でのやりとりでした。
結婚式の当日も、おもてなしをするということをベースに、絶対に歓談を挟まないということで、お色直しもなかったんです。
お二人が入場してから 3 時間、ずーっと何かしらのエンターテイメントがありました。
お二人ともエンターテイメントの世界でご活躍されているので、ゲストの方たちの楽しま
せ方をよく知っていらっしゃるんです。常にお客さんのことを考えていました。
ファンの方からもたくさん贈り物が届いたんですけど、それも全部綺麗に飾られていました。結婚式中も、携わってきた人たちをステージに呼んで、私のことも「結婚が決まったらぜひ!」と紹介してくださったり。
misono さんは気遣いも思いやりもとてもある方なので、自分の未熟さも分かりましたし、とても成長できました。