Sweet Macaron
野田 真奈美さん (2/5)
Sweet Macaron
野田 真奈美さん (2/5)

地域活性に繋がるウエディング!関わった皆が幸せに。

改めて”結婚式が幸せを生み出す”ことを実感できるような結婚式でした

【印象に残るプランニング】

福島のとある場所に道の駅ができるというお話を聞き、場所が立ち上がる2年前に役場の方の呼んでいただきました。内容は、「ここでいつかウエディングを行いたいのです!」そんなお話でした。そこは、震災で多くの建物が倒壊した場所でした。その皆さんの思いを応援しつつ、2年後。町の方々の思いが形となり、ようやく道の駅は完成しました。そんなある時、「ここで結婚式をやりたいという方がお越しになりました!」と、私に連絡が入りました。そこでお二人にお会いすることとなり、ご依頼いただくこととなり、役場の方とご一緒にお二人のウエディングをお手伝いさせて頂く事になりました。

ご新郎は新聞記者であり、国見の地を愛している方。また、ご新婦も地域おこし協力隊で福島に来られた方で、町への愛情を深く持っている。そんな方でした。ですので、お二人にとっては、この町で結婚式を挙げることはとても大切な意味がありました。そこで、お二人のそんな思いをベースにコンセプトを作り、打ち合わせを進めて行くことになりました。お打ち合わせは、常に役場の方(道の駅の方)を交えて行いました。
町の人はいつもお二人のお話。そして、私のお話も熱心に聞いてくださり、結婚式はその地らしく、またお二人らしく、どんどん素敵なものに出来て行きました。
結婚式のコンセプトは「めぐみ」。当日は桃の花が綺麗に咲き誇るなか、町の多くの方に祝福される中桃畑での結婚式。挙式後は、”道の駅“での披露宴。まさに、ここならではの結婚式となりました。

さて、結婚式当日はというと、国見といえば、果物が豊富な町。披露宴では、この町ならではの桃ジュースのウェルカムドリンクをご用意致しました。受付ではウェルカムボードやエスコートカードにはりんごやレモンで装飾。卓上には、現地のお花屋さんに、”根付いている”「苗」を用意していただき装花に。また、この町で収穫出来るいちごも一緒に飾りました。

お料理は、道の駅の食堂で大人気の”お母さんブッフェ”という、毎日提供しているとても美味しいお惣菜ビュッフェの中から、セレクトしたお惣菜の盛り合わせをご提供。実は、お料理のメニューも、最初は、いわゆる”結婚式場らしい“メニューをシェフからご提案いただきました。でもその時、「せっかくこの場所で結婚式を行うのであれば、ここでしかできない。もっと国見らしいものを作って行ったらもっと素敵なウエディングが出来るのでは?」そんな想いを伝えました。そんな話し合いを重ねて、この地ならではのオンリーワンのメニューが完成いたしました。その大切な内容を伝えるメニュー表もお二人手作りで作成。そこには、シェフやスタッフのコメントを入れるなど工夫がされとても温かみのあるものでした。

手作りのおもてなしと、国見らしさに溢れる結婚式がしたい。そんなお二人の希望から、他にも会場いっぱいの手作りを取り入れていただきました。

お式は、事前に街の人への回覧板の”よろしければぜひお越しください“という文言で、多くの町の方が来てくださいました。中には、農作業の仕事の手をとめていらしてくださるおばあちゃまたちの姿も!町の人たちは、ここで結婚式をやってくれるなんて嬉しい〜!と歓迎モード。桃畑での結婚式は町の人たちにとって、とても新鮮に映ったようです。
当日は、福島と東京からプランナーの友人も駆けつけてくれ、皆で協力しながら、地域の方に見守られる中行った手作りウエディングは、そこにいる誰もが幸せな気持ちになれるような。そんな時間でした。

披露宴の結びで、道の駅のスタッフさんたちが涙している姿を見て、私も思わず涙。プランナーの私をも、結婚式の素晴らしさを改めて感じられる。初心を思い出すような印象に残る結婚式の一つとなりました。

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