【印象に残るプランニング ep.1】
前の会場でのプランニングなのですが、職場の上司同士の結婚式をお手伝いしたことです。そこでは、社員同士が結婚式を挙げる時は、内容などはすべて担当者に任せる形になっていました。実際に、宴内人前式であることと、会場だけが決まっているだけで、あとはすべてお任せでした。
基本的には後輩がやるという風潮はあったのですが、どう考えても、私だろうなというのはありましたね。楽しそうなのを作ってくれそうだなっていうのはあったのだと思います。実際に、お二人からもそう言われました。
ほとんど全部をお任せされているので、お二人へのサプライズはもちろん、お二人がどういうことが好きなのかなども考え、結婚式を一から作りました。普段から上司たちの様子を観察してどういうことが好きなのか考えていました。
ウエディング業界で働いているお二人だからこそ、今までになかったものを期待されていました。映画が好きなお二人でしたので、会場を映画館の様にして、メインバックには大きなスクリーンを用意し、その前に立つお二人が映画の主人公である様な披露宴を演出しました。
席札もなく、映画の半券のようなものを用意して、ゲストの方には映画館のような番号がついている椅子に座って頂き、司会者の方にも映画のナレーション風に話してもらうなど工夫をしました。エンドロールが商品としてない時代に、ビデオ会社さんにお願いして、初めてエンドロールを作成しました。
その演出にお二人はすごく喜んでくれましたね。上司だったので、私よりもウエディングに対する経験値は高いお二人だったんですけど、今までに見たことも聞いたこともないような披露宴だったとおっしゃってくれました。