印象に残るプランニング
ホテルやレストランはもちろん、ご自宅、ご実家など、これまでいろいろな場所でのウエディングを行っています。スケルトンのレンタルスペースで、「森の芸術祭」をテーマに、クリエイティブを作りこんだ結婚式などもありました。
中でも印象に残っているのは、新郎様のご実家であるカフェで結婚式をしたいというおふたりのウエディング。お母様の体調があまり良くなくご自宅からあまり出られないので、一緒に結婚式に参列してもらうには、いう想いからのご希望でした。
そこは15席くらいのカジュアルなカフェだったのですが、ウッドデッキなどもあったので工夫し、ご親族もお呼びして50名位のパーティに。ご家族との時間をたくさん設けたいとのことでしたので、式前から手作りアイテムを一緒に作って頂いたり、新郎様が美容師だったので、式当日新婦様やお母様のヘアセットをやっていただいたり、まさにアットホームな結婚式となりました。式後、新郎様から「本当にやってよかった」と言ってもらえたことが忘れられません。
こんなふうに、どの結婚式でも、おふたりがやりたいと言ったことを可能な限り叶えたいと思っています。その背景には、私がフリーウエディングプランナーになったきっかけとなった後悔の思いが。
和歌山の式場でウエディングプランナーをやっていた頃、まだ入社3か月くらいで新規のお客様を担当した時、耳の不自由な新郎新婦がいらっしゃったんです。
そのおふたりには「海でウエディングがしたい」というご希望があったのですが、近くに海はない式場だったのでお断りするしかなく、代案もなくお帰りいただいてしまったことをずっと後悔していて。
フリーウエディングプランナーという職業を知った時、「これなら海の結婚式だって叶えられる!」とぱっと目の前が明るくなったんです。あの時の後悔を繰り返さないよう、おふたりの想いをこめた結婚式を全員にご提案しようと思っています。