ブライダルプラス
中野 莉那さん (4/8)
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中野 莉那さん (4/8)

粘り強い交渉の末に実現させた

お二人の思い出の展望台での結婚式

印象に残るプランニング

独立から3年後、まだオリジナルウエディングなどが定着していない時代のことです。
「10会場以上、見学に行ってきたけど何がいいのかどんどん迷ってしまい、どうしたら良いか分からなくなってしまった」と相談に来たカップルがいらっしゃいました。とにかく式場でおすすめしてもらったものを全て兼ね備えた式場を探していました。

そのお二人の様子を見て私は、式場を提案する前に、「お二人の想いを再確認しましょう」といろんなお話をしました。そして様々なお話をさせていただく中で分かったのは「ほとんど会わなくなった親戚に、僕たちはしっかり大人になったよっていう姿を見せたい。大切な人にケジメをつけたい。」ということでした。

そして、お二人から3年前にお付き合いを始めたのも、1年前のプロポーズも、同じ日にある展望台で行ったと教えていただきました。運良く、その年の記念日は、大安の月曜でした。その日に入籍をする予定なら、「その前日に大切な人たちの前でお二人の始まりの場所で承認をしてもらい、次の日に入籍しに行くのはどうですか?」と提案をしたら、「そんなことができるんですか?! 絶対無理だと思ってたから、それができるならやりたい!」と目を輝かせて喜んでくれました。

後日、展望台に交渉に出かけたのですが、話をして数分後に「前例がないので無理ですね」とあっさり断られてしまいました。悔しくて、「特例があってこそ前例ができるのです。今回を特例にしていただけませんか?」と何度もお願いしましたが、「ちょっと話し合ってみますが難しいと思う」と言われ、帰り道、悔しくて号泣しながら帰ったことを今でも鮮明に覚えています。

その後も、「御社のホームページに書いてある理念には”人と人をつなげる”とありましたが、見事このお二人はその展望台でつながりました!御社がこの場所を作ったからお二人がここから始まったんです!御社にもその責任があります!」などと粘り強く交渉をし、ついに「やってみますか」という言葉をいただけました。

そのことをお二人は本当に喜んでくれて、披露宴中に「中野さんがいたから今がある」とサプライズでお手紙を読んでくださいました。特別なことをしたつもりはなかったけど、辛い想いをしてまで頑張ってよかったと心から感じ、自分自身のやるべきことを改めて感じ、今に繋がっています。不可能なんてないのだと思えた出来事でした。

そのお客さまに限らず、私たちの会社ではそういうことが多々あります。「こういうのをやりたい」とお客様から言われたら会場となる場所に交渉を行うのですが、それをとても苦労してやった始まりはこのお客様たちでしたね。

ナゴヤドームで結婚式を挙げたいとおっしゃったお客様のために何度もナゴヤドームに足を運んで、結果そこで結婚式をやれることになったこともありました。交渉をさせていただく場所ではほとんどやらせていただいていますし、そこから提携させていただいた会場もあります。

出入りさせていただいている会場は100会場以上あるのですが、その中の会場の一つの方に「なぜ私が出入りさせてもらえるのか」と聞いたことがあるんです。そしたら「話してみた感じとか、人柄で分かるから。それにあなたが連れてくるお客様の笑顔を見たら分かるよ。」とおっしゃってくださいました。

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