Chou Chou Bridal
野間未知瑠さん (3/8)
Chou Chou Bridal
野間未知瑠さん (3/8)

コロナによって迫られた決断。お二人らしさと、本当に大切にしたいものを凝縮した結婚式を一緒になって創り上げました。

▶印象に残るプランニング

【儘 ~ありのまま そのまま~】
2020年3月、世間で新型コロナウイルス感染拡大を懸念し始めた頃の結婚式です。
新郎新婦のお二人はお城や美術館巡り、歌舞伎や芸術鑑賞など、個性的かつたくさんの趣味をお持ちで、お互いなかなか共通の趣味を持つ相手と巡り合えずにいたそうです。そんなお二人が出会ったときには、もう「この人しかいない!」と感じ、すぐに結婚を決意したそうです。お二人のお話には、私の知らないこともたくさんありましたが、お二人の好きなものを私も一緒に好きになりたくて、今思えば打合せの度にたくさん質問をしていましたね。
特にこだわったのは演出と空間創りで、芸術好きのお二人の個性をそこに表現しながらも結婚式だからと畏まることなく大切なゲストの方に「ありのままの姿をさらけ出して、リラックスして自然体で楽しんでほしい」と考え、プランナーの私から【儘】というコンセプトテーマをお贈りしました。
大好きな歌舞伎が描かれた日本酒をゲストのみんなに振る舞いたいと、お二人の拘りの器などご用意しながら準備も着々と進んでいたのですが…。
日に日に新型コロナウイルス感染症の緊張が高まり出して行き、お二人の結婚式も例外なく悩ましい状況になってしまいました。何度もお二人と相談しながら準備を進めましたが、結果的にご両家の親族中心の結婚式にして開催することに決めました。
本当にギリギリの決断で、前向きな気持ちになかなかなれなかったお二人に、私はとにかく寄り添う事しか出来ませんでした。ずっと一緒に準備をしてきたから、お二人の気持ちがすごくわかって本当に悔しい気持ちでいっぱいでした。

親族中心での開催の決断に関しては、私も新婦のお母様にお電話をして新婦の気持ちをお伝えさせて頂きました。このような状況で親御様へ連絡することはありませんでしたので、ものすごく緊張したことを覚えています。
当日のスタッフは「最高の一日にしよう」とムードを作り、進行は少し変えて歓談の時間を長く取ることで、ゲストひとりひとりとの時間の確保に工夫をしてみました。
普段は大人しい新郎さんも、ゆったりとした時間の中でご家族とゆっくりお話が出来たようで、本当に楽しんでいらっしゃいました。
結婚式は無事にお開きの時間を迎え、新郎様の謝辞を聞いたときにはもう涙が止まらなくって…。それから、新郎さんのお父様が仰ってくれた言葉が嬉しかったですね。「この形だからこそ、ゆっくりと話せて良かったよ」涙を浮かべながらも嬉しそうにされていました。

インタビュー日: 2020/07/17/場所: シュシュブライダル
インタビュー日: 2020/07/17
場所: シュシュブライダル
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