テイクアンドギヴ・ニーズ フリーランス
中島 亜希さん (2/5)
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中島 亜希さん (2/5)

ご新郎様を想い お母様とご新婦様から贈られたサプライズ

天国のお父様との心のわだかまりを解かした「新郎父からの謝辞」

印象に残るプランニング

お父様が亡くなられていたご新郎様へ、ご新婦様から映像のプレゼントをした結婚式です。

ご新郎様は仕事熱心であつく向上心が高く、その分中々結婚式のご準備に力を注ぐことが出来なくて、ほぼご新婦様とのお打ち合わせでした。忙しい日々の中で自分自身を振り返る事のないご新郎様へ少しでも今を大切にして欲しいという想いから、ご新婦様と一緒に秘密の企画。

ご披露宴では最後のご挨拶のシーンでご両家様代表として新郎父から謝辞を頂くことが多いのですが、ご新婦様からご新郎様のお母様にご依頼をして頂き、映像制作のご協力をして頂きました。

本番は生前のお父様との想い出写真をスクリーンに映し出しながら、親御様の想いをメッセージタイトルとして代弁してもらい、「亡き父からの謝辞」としてご披露しました。

ご新婦様から事前に伺っていたことは、新郎お父様は仕事人間だったそうで、中々家に帰ってこないお父様のことを「忙しすぎて母に寂しい思いをさせていた父のようには生きたくない」と、新郎様はあまり良く思っていなかったそうなんです。

しかしご新郎様も仕事一筋。

最後まできちんと映像をご覧になっていたのかどうかと心配になるくらいとめどなく溢れ出ていた涙は、昔連れて行ってもらった海の写真を見て子供の頃はよく遊んでもらった記憶を思い返したり父と似ている部分もあることに気が付いたり、何よりも周りに感謝の気持ちが溢れたり、きっとさまざまな感情を感じたからだと思います。

その後新郎謝辞のシーンで声が出せないご新郎様へ、ゲスト皆様からの自然と発した温かい心からのおめでとうの言葉たちが、今でも深く印象に残っています。

テイクアンドギヴ・ニーズでの結婚式は、人が持つ「心の温度」を敏感に感じながらウエディングを創りあげていく事が提案する際に心がけるポイントの一つですが、今ご紹介したお二人の結婚式は、私がこの仕事をして2年目の時に経験したもの。

テイクアンドギヴ・ニーズが創るウエディングとは、もしかしたらこういう事なのかもしれないと感じた、今でも記憶に残る1日となっています。

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