パーパス経営を実現するための内発的動機づけ

最終更新日: 2023年02月10日

最近、パーパス経営という言葉を耳にすることがありませんか。

パーパス経営とは、「企業の存在理由を打ち出し、社会に貢献していくこと」を優先した経営活動のことで、これを実現するために必要なのが、今回のテーマ「内発的動機づけ」です。

内発的動機づけとは、自身の内側から湧き上がる興味・関心や向上心などによって動機づけられている状態。つまり好奇心や探究心・意欲など、内面から湧きあがる自己の欲求を満たすために、自発的に行動することができる状態をいいます。

この言葉が注目されている背景としては、大きく2点挙げられます。1点目はパーパス経営への関心、2点目は労働者の価値観の多様化です。

近年、冒頭で記載したようにパーパスを軸にした経営に関心が寄せられています。企業として利益の追及のほかに、社会への貢献などが求められるようになってきました。金額面や福利厚生などのほかに、社会的価値のある仕事に価値を感じる人も増えているようです。

2点目は、労働者の価値観の多様化です。労働人口の減少による人材不足が深刻化し、ウエディング業界でも副業やフリーランスが一般化して1つの会社に依存しない働き方も広まってきています。「なぜ働くのか」「働くことでどうなりたいのか」といった、個人の内側から発生するモチベーションが大切になってきています。

上記の理由で、内発的動機づけはパーパス経営と深い繋がりがあります。

内発的動機づけを構成する要素の例は、以下の通りです。

  • 好奇心: 何かに関心を持つことで自発的に行動する
  • 課題: 目標や課題を明確にすることで、より意欲的に仕事に取り組める
  • 自己承認: 仕事ぶりを自他ともに認められれば、役割を果たせていると感じ、より高いパフォーマンスをする意識がうまれる
  • 所属意識: メンバーそれぞれが人の役に立つことで満足感が得られ、労働者が職場を自分の居場所として感じる

心理学者エドワード・L・デシのモチベーション理論によると、内発的動機づけには有能感と自己決定感が強く影響すると言っています。仕事で内発的動機づけが行われると、さらなる自己実現への意欲が高まりモチベーションが上がります。そうすると、仕事に自発的に取り組むようになり責任感や向上心が生まれ、さらに質の高いパフォーマンスに繋がるでしょう。仕事に対する充実感や達成感を得られれば、自分の存在価値や仕事の意味を感じられ、より企業へ貢献したいという好循環に期待できます。

加えて、周囲にも良い影響を与えるでしょう。目標達成に向けて協力しあったり、ポジティブな会話が生まれたりするなど、社内の雰囲気が良くなるので、組織活性化にもつながります。このようにポジティブなチームビルディングができていると、就活や転職活動している方へもプラスの印象を与えることができます。

本テーマに限ったことではありませんが、内発的動機づけにも個人差があり、すべての労働者に適用できるわけではありません。個人を理解し、長期的な視点を持って企業・チームとして取り組むことが必要です。また、目標達成ができなかったり、興味関心を消失した場合には、モチベーションが現象するデメリットもあることを覚えておきたいですね。

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