AILE d'ANGE garden
梶谷 杏菜さん (4/7)
AILE d'ANGE garden
梶谷 杏菜さん (4/7)

病気の母親にいつも通りの二人を見せたい

ゲストの方にも寄り添ったウエディングプラン

【印象に残るプランニング ep.2】

「今まで見たことのないような、みんながお腹を抱えて笑ってしまうような結婚式にしたい」というご要望を受けた結婚式がありました。

「他にはないことをしたい」「入場も注目を浴びたくない」ということだったので、テラスからの入場をしてもらって、扉を開けたら新郎新婦がいないという寸劇を他のメンバーでやって、オープニングの曲が掛かったら漫才師みたいに入ってくるという(笑)。

他にも、ご新郎さまが結婚式の間に作ったラーメンを持って来たり、ケーキではなくお肉を用意してかぶりついてファーストバイトをしたり、結婚式をやった8月19日(バイクの日)にちなんで、お色直しの際にお二人で三輪自転車に乗って入ってこられたりなど、本当に今までにないような結婚式になりました。

実は、ご新郎さまのお母さまはご病気で体がうまく動かせない状態で、新郎新婦のお二人もお母さまがそのような状況で結婚式をするかどうか最初は迷っていらっしゃいました。

このような結婚式にしたのも、ご新郎さまのお母さまにいつも通りのお二人のお姿を見てもらいたいということからでした。

そういうご事情があったため、私たちとしてもお手伝いできることはなんでもしたいなと思い、事前にお母さまに会場までお越しいただき、どのようなサービスをすればお母さまが楽で、お食事なども楽しんでいただけるのかということをお伺いしました。

お母さまから「息子の結婚式で留袖を着て出席するのが夢」というお話を聞き、通常よりも少し多めのスタッフに入ってもらって着付けもしっかりとさせていただきました。お食事も食べやすいようにカットしたりして、お母さまにも結婚式を楽しんでいただけるように努力いたしました。

結婚式前にはスタッフを集めて講習会を行いました。当日はお母さまにNHKの密着取材がついていたのですが、結婚式に向けた会場としての取り組みも取り上げていただきました。

結婚式終が終わった後、お母さまから「病気のせいで結婚式に参列することを諦めている人は実はたくさんいるんです。でも、エルダンジュさんが講習会をしてまで私のことを呼んでくださって本当にありがとうございます。」というお言葉をいただけました。

お母さまにいつも通り過ごしていただけたことがとても嬉しかったですね。お母さまがおっしゃられたように、様々なご事情で参列することを諦めてしまうゲストの方もいらっしゃる中、新郎新婦のお二人のためだけではない結婚式ができたなと思います。

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