「副業」と「兼業」の違いとは?

最終更新日: 2021年05月14日

これまでは当然のように多くの企業が副業や兼業を禁止していましたが、平成30年1月に、厚生労働省がモデル就業規則を改定し、「労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる」と記載したことにより、各メディアで大きな話題になりました。

長時間労働是正や多様かつ柔軟な働き方の実現と労働生産性の向上を目指し、誰もが生きがい・働きがいを感じながら、能力を発揮できる一億総活躍社会を目指すための働き方改革により、時代が変わりつつあります。そんな中、新型コロナウィルスの影響も受け、更に柔軟な働き方が推進される世の中へと変化しております。

最近、様々なニュースでも、「副業」や「兼業」等、似たような言葉が取り上げられていますので、整理をする為にも、今回のコラムではこちらの違いについてご紹介できればと思います。

「副業」「兼業」と言葉を分けて使用されると、明確な違いがあるように思えますが、実は、こちらの2つに関して、法律上、区分する定義はありません。

ただ、一般的に、ある程度の基準を持って使い分けられていますので、それぞれについて記載致します。

◆副業
本業に比べて、収入・時間・労力が少なく、休日や余暇の時間に行うものとして、あくまでも本業がメインである立ち位置で他の業務も行うことを指します。また、人脈作りやスキルアップ等、自身の成長や視野を広げる意味合いが大きいものを示しています。

◆兼業
職務以外の他の業務にも従事し、本業以外の事業を2つ以上、掛け持ちしている状態を指します。会社に勤務しながら、個人事業主として本格的に経営する場合も兼業に含まれ、収入や事業拡大・運営という実利的な意味合いが大きいものを示しています。

これらの違いについては、「本業>副業」と「本業≧兼業」という違いを理解しておけばいいかもしれません。

ブライダル業界で働く方々の中でも、少しずつ、本業とは別に仕事を行う方・検討をしている方が増え始めている印象です。

各企業の動きとしても、“禁止”から“推進”へと、メッセージが変わっていくかもしれません。

働き方について、大きな変化が出ている時代だからこそ、就職・転職活動をする際も、これからのキャリアを考えていく上でも、これまでの当たり前の延長線上で物事を捉えるより、今後の未来を見据えながら考えて頂きたいと思っております。

HR