ウェディングプランナーインタビュー/株式会社サンウェイVol.2
本コラムでは、今後の未来を見据え、積極的に採用活動を推進している企業で活躍する“人財”にスポットライトを当て、どのような想いで入社をし、現在の担当業務に携わっているのかをインタビューさせて頂きましたので、イキイキとチャレンジしている方の声を届けさせて頂ければと思います!
今回は、株式会社サンウェイのウェディングプランナーとして活躍する矢澤様にインタビューさせて頂きました!
THE JAPONAIS LISERJU
ウェディングプランナー
矢澤 葵様
Q、業務内容とご入社された時期を教えてください。
私は、プランナー部門としてプランナーの活動をしています。基本的に、お客様の結婚式のプランニング、それに関わる必要アイテムのお手配をさせていただいています。今後は、ご新規様の対応も来月(5月)から担当させていただくことになりました。
入社は、一昨年(2021年)の8月です。ちょっとずつコロナが減ってきたときに入社して、初めてプランナーとして担当を持ったのはその翌年(2022年)の4月の結婚式からです。ちょうど1年前で、昨年1年間で20件ほど担当しました。
Q、プランナーになりたいと思われた経緯を教えてください。
サービス業でいうと前の職業がホテル業だったので、初めてではなかったのですが、ウェディングプランナーとしては未経験です。
高校生のときに、初めてプランナーになりたいと思ったんです。進路を考えたときに、ウェディングを学べる専門学校に行きたいなって思って、学校見学に行きました。そこで、初めはブライダル科を目当てに行ったんですが、ホテル科やテーマパーク専攻というものがあり、「何か面白い。」と感じました。
ホテルでも、ホテルウェディングとかあるから、最初にホテルで働いてゆくゆくはウェディングプランナーにもなれるかなって考えて、最終的にホテル科を選びました。
その後、沖縄にあるホテルに就職して2年半働いたんです。そして、仕事も落ち着いてきたり、もうちょっと別の場所で働いてみたいと思うようになりました。
ホテルって、いろんなお客様がいらっしゃってすごく面白かったんですけど、一方で日々お客様が入れ替わっていきます。
接客がその場で終わってしまうのがどこか虚しく、もっと人と深く関わりたいって思って、場所も変えて転職してみようかなと考えました。南の生活を経験したから、今度は北に行きたいかなって思って、知り合いもいたので、岩手に引っ越してきたんです。
そこから、高校時代にやりたかったウェディングプランナーできるかなって思って、たまたま求人サイトを見つけて、面接をして今に至るっていう感じです。
私は、元々吹奏楽をやっていて、結構強豪校にいました。人数も100名以上いて、その中で高校2年生の冬、演奏会係に任命されたんです。演奏会を学校や老人ホームとかいろんなところへ出張演奏をしに行ってたんですけど、私がプログラムをプロデュースする役割だったんです。それで、プログラムの組み立てだったり、お客様に合わせてこの曲をやろうとか、こういう演出しようっていうのを決めていったりして、何かをプランニングすることとか、組み立てて作っていくことがすごく面白いなって感じました。
これを自分の仕事にしようと思ったときに、何の仕事なんだろうって考えたんです。私は、人と接することがすごく好きなので、そこで行き着いた先がウェディングプランナーでした。
プランナーの前になりたいと思っていた夢が、照明スタッフとか音響でした。そんな背景もあって、音の演出だったり照明の演出とかからプランナーに結びついたんだと思います。ただこのタイミングでは、プランナーになりたいと思いはあったものの、ホテルの勉強やサービス全般の勉強をして、サービスマンとして経験を積もうと考えていました。
Q、岩手の結婚式場の中で、株式会社サンウェイ様へ入社した決め手はなんでしたか?
私が今住んでいる北上市って工業地帯でして、新しい仕事を探す中で、工場とか農業とかが求人としてすごく多かったんです。いくつか受けたりもしたんですけど、違うかなって自分の直感があって、やっぱりサービス業がいいって考えたときに、これまでホテルを経験したし、やってみたかったウェディングプランナーになるチャンスがまだあるかもって思って探したのがきっかけです。
全く仕事を考えないで岩手に行ったんですが、沖縄から岩手に行こうと思ったのは、趣味のスノーボードをやりたいと思ったのと、友人がいたからです。友人にお世話になりながら、その間にお仕事を探して…みたいな感じでした。
北上市の結婚式場と調べたときに最初にここがヒットしたんですが、履歴書を出したら支配人の高橋から連絡が来て、「お話を伺ってみたいです」って連絡をいただきました。私は、「なんでウェディングプランナーを目指そうと思ったんですか?」というような面接をイメージしていたのに話す感じで、「面接なのかな、これ」みたいな印象を受けました。
それで、「ここちょっと変わってるな、面白いな」ってユニークさを感じたんです。最終的に、社長と今の支配人と面談をして、私の経歴とかのユニークさをかってくれて、弊社に決定しました。
岩手に来てから、いくつかウェディング以外の企業も受けましたし、実際に受かったところもあったんです。でも、目標を決めようと考えたときに出てこなくて、あと長く続けられる自信がないなって思ったんです。直感って言うか、この仕事に楽しさを見出せるのかなっていう不安があって、そのタイミングでジャポナイズリサージュを受けて、実際にお話ししてみたら、ここなら絶対一緒に働く人が楽しいと思って決めました。
面接では、「ダンス踊れる?」って聞かれたことが印象に残っています。プランナーとして面接を受けましたが、「うちはプランナーもパフォーマンスする機会があるよ」って言われて、私自身は高校生時代によさこいとかもやっていましたし、吹奏楽部の中でもダンスする部隊がいて、今までダンスをしていたから、自分のこれまでの経験や沖縄時代の自分を生かせるなって思いました。
私のこれまでの経歴のことをすごく聞いてくれて、それをちゃんと加味した上で、「ぜひ次の面接もお会いしたいです」って言ってくれたので、ちゃんと私の経験を理解した上で面接してくれてるんだなっていうのが、すごい良かったです。
Q、入社後、やりがいに感じてることとこれまで矢澤さまがプロデュースされたお二人のお話を伺っていいですか?
新郎新婦様のことを何も知らない状態からスタートして、打ち合わせを重ねてたくさん積み上げていったものを、結婚式という形にプランニングすることにやりがいを感じます。
元々のスタートがプランニングをしたいっていう想いだったので、結婚式当日に、私の頭の中だったり新郎新婦様の想いややりたいことを実現できている空間、「頭の中って本当に実現できるんだ…すごい」っていうやりがいだったり嬉しさは、今までに味わったことのない気持ちになります。
その中で印象に残っているのは、去年(2022年)の7月に担当した方で、「お祭り」をテーマにご提案させて頂いたお二人です。
お二人とも、いろんな結婚式を参列された中で、人とは同じものは嫌だからとにかくゲストみんなが楽しめて自分たちも楽しめる、今までに見たことがないような結婚式をやりたいって要望が書いてありました。
それからいろいろお二人のことを伺って、お祭りにいろんな思いがあったり、ご家族様ともよくお祭りに行っていたり、お兄さんが花火大会をプロデュースしたり、新郎様が花巻の方ですごく有名なお神輿のお祭りに毎年参加してるという情報を入手しました。
空間づくりが一番意識したポイントです。
世界観を一番出せるのって人、その中でも衣装だと思っています。お祭りってテーマにしていて、どんなに私たちがお祭りを演出しても、ドレススタイルやスーツだとやっぱり洋装チックに引っ張られてしまいます。
そこで、ドレスコードは和装にして、夏だからお祭りの衣装、甚平とかはっぴでもいいし、浴衣でもお着物でもいいし、「とにかく和装で来て」ってお願いするためにドレスコードのご案内の資料も作りました。
そうはいっても、当日和装で来てくれるか、世界観が想像と同じようになるか不安なところもあったんです。全員が和装で来てくれるかということも、正直「半数ぐらいは洋装かな…」と私達も想像していたら、ゲストの方々が皆さん浴衣や甚平で来てくださったんです。
空間が本当にお祭りで、スタッフもはっぴを着たり、あとは鳥居を作ったんです。結婚式っていうよりまさにお祭りの空間になっていて、新郎新婦様に関しても、お着物じゃなくて浴衣と新郎様が当時着ていたお神輿のスタイルで来てくれて、その世界観がすごかったんです。
お二人は、普通じゃない、ちょっと変わったものがいいとおっしゃってたので、「新郎新婦様・それぞれのゲスト様がお互いを知った上でおこなう最後の挙式って素敵じゃない?」っていうことで、ナイトガーデン人前挙式というものを初めておこないました。
結婚式の一番最後に、お二人がウェディングドレスとタキシード姿になって最後のセレモニーとして挙式をおこなったっていうのがすごく印象的だったし、私の中でも結婚式の概念が覆されたというか、これも「すごく素敵」って思った結婚式でしたね。
いろんな“初めて”を取り入れた結婚式でした。
Q、貴社の中では、ゼロから作り上げるのがスタンダードなんでしょうか?
弊社では、ゼロから結婚式を作ることがスタンダードなのですが、こういった会場はなかなか少ないと思います。
私の場合はコーディネートが得意で、空間や世界観の演出が元から結構好きなので、例えば今回のお祭りっていうと和を連想するアイテムとか空間演出だなって思っていて、そこには特にこだわりましたし、あとはせっかく新郎様がお神輿に携わっていたので、「和太鼓の演奏を余興でやりたい」って言ってくださった方たちがいて、その人たちをどうしたらもっと空間にバーンと目立たせてあげられるかとか、この結婚式を華やかにする演出として取り入れられるかをすごく考えました。
通常よりも2、3回くらいはお打ち合わせ回数が多く、合計6、7回ほどおこないました。一般的に4回ほどで終えていくようなところもあって、大きな会社様だと1人のプランナーさんが月に10件くらい担当されたりするみたいです。
でも弊社の北上店では、現状一人のプランナーに対して年間のスケジュールで、一日に二組担当しないとか、一組一組にしっかりと向き合える環境づくりがあります。
一組一組に向き合う時間が十分あるのですごく面白いですし、これがやりたいことだったので、やりがいを感じています。お二人からも、終わった後に「めちゃくちゃ楽しかった」って言ってもらえますし、参列したゲストの方から、「こんな結婚式初めて」「本当に面白かったし、次自分がもしやるってなったらハードルが高すぎる」「結婚式の概念が変わった」などの嬉しいお言葉をいただきます。
会場にあるものをもっとうまく使えたらなっていうところから、今回の挙式は夜のほうが光に照らされて幻想的だと思って、提案してみました。
ちなみに、このときはバーベキューパーティーだったので、本当に自由な楽しい空間でしたし、室内でコース料理が2品だけ出て、お魚・お肉はガーデンに出てバーベキューでご提供させていただきました。
Q、様々なパーティーを創ってきて、ご自身の中で成長した点はどんなところですか?
一番は、提案力が身についたことに成長を感じます。
常に話して、ご提案をして、「これどう?これどう?」ってお二人にとっていい提案していく。最初に、「お二人の結婚式のテーマ、こういう内容はどうですか?」「こういう演出をしたらどうですか?」っていろいろ提案させていただくんですが、そこが第1関門でクリアしないと先に進めません。
最初の提案というのが肝だと思っているので、受け入れてもらう上での提案力っていうのは、現場で日々実際に話したり、本を読んだり、先輩に聞いたりして、特に成長した面かなと思います。
また、提案資料を作るんですが、何ページかに渡って作ったこともあって、「最初の受付のときはこういう世界観で写真をいっぱい貼って…」という感じで、もちろんコメントもついてるんですが、やはり言葉で説明して提案したいと思っています。
頭の中で出来上がっているものを言葉にして提案するというのが、去年の私はまだまだだったかなって思っているので、それを踏まえて、今まで以上にもっと提案力をつけていきたいというのが2023年の目標です。
Q、会場の魅力やいいところを教えてください。
より良い結婚式になるように、ちょっとお客様に踏み込んでもっと想いが溢れる結婚式になるよう、みんなが協力して結婚式を創っていっているところです。
フレンドリーではなくて、ただその場で終わらないパーティーを創ることを心がけています。
そのため、サービススタッフ含めてお客様が名前を覚えて帰ってくれたりして、そこから繋がって、弊社で講演会をしていただいたり、家族だけの記念日にお客様が遊びに来てくれることもあり、繋がりを大事にしてる会社かなと思ってます。
集まる機会というか、誰か入社したら必ずみんなで歓迎会をします。ちょっとお酒が入ると深くまでその人のことを知ることができたり、みんなでご飯を食べる時間を大事にしています。歓送迎会とか、この前は実姉妹店のスタッフと一緒にボーリング大会やバーベキューをしたり、繋がりや集まる機会を大事にしてます。
プライベートで過ごす時間も多いです。みんなでカフェに行ったり、スノーボード部っていうのもあって、サークルではないんですが、そういう活動が自然にできているので、コミュニケーションや関係性を作る機会は大事にしています。
1対1でプライベートの話をすることもあります。そういう積み重ねで、ちょっとずつチーム力が積み上げられていってるのかなって思います。
各店舗、少数精鋭ですごく人数が多いわかえではありませんが、週末はサービスパフォーマーの写真に加えてアルバイトの仲間が加わってくれます。
あとは応援スタッフとして、盛岡店とか水沢店から社員のサービスメンバーも来てくれるので、限られた人数かもしれないですけど、だからこそ関係性が深まっているのかなって思います。
パーティー前のコンセプトの落とし込みとか、「こういうサービスをしてほしい。」っていう目線合わせの時間は、結構長くとっていると思います。1つの施工に対して、1時間から1時間半くらいかけて、しっかりとプランナーの思いやコンセプト、お二人のことをお話ししたり、あと進行内容も「こういうふうにやっていくよ」っていう本番ミーティングっていうものが、週初めの月曜日にあります。
事務所メンバーは全員参加で、キッチンメンバーも一緒にやることもあるんですが、この本番ミーティングで、「もっとこうした方がいいんじゃない?」って意見も出るんです。サービス目線だったり、他のプランナー目線でエッセンスを加えてもらえるというか、アドバイスをくれる時間でもあります。
プランナーって新郎新婦様の目線になりすぎるところもあるから、第三者としてサービスパフォーマーがお客様目線に立って「こっちの方がいいんじゃない?」とかっていうアイディアくれるのは助かります。
Q、最後に、一緒に働きたいと思う方はどんな方でしょうか?
意思がはっきりしている、自分の意見を持ってる人と働きたいなって思っています。
プランナーは、一番お二人の近くで長い時間をかけてお打ち合わせをしていきます。進行や内容を考える中で、最終決定はサービスパフォーマーでも総支配人でもなくて、そのお二人のことを一番理解しているプランナーなので、どんなに迷いがあったとしても最終的には「ここにたどり着きたい」っていう強い意志を持っている、自分の意見を言える人と私は一緒に働きたいなって思ってます。自分の意思意見がないと、なかなか新郎新婦様を守れないです。
あとは最初にテーマを決める時、最終的にどうなりたいかっていうのを決めるんですが、それもお二人のことを一番分かっているプランナーがサービスパフォーマーやアルバイトさんに「こういうふうにやってほしい」と当日伝えられるように、明確な意見を持ってることが大事かなって思います。
そしてうちのスタッフは、サービスパフォーマー・プランナー含めて、みんな意見を持っているなって思いました。
あと、弊社は長く勤めてる方がすごく多いんです。ここ最近、私の年代だったり新卒で入ってくれる子がすごく増えました。
北上店は平均年齢28歳で総支配人も31歳くらいなので、話やすいフレッシュ組織なんです。若い人の意見ってとても大事だと思うから、そういう意味でもきちんと意見を言ってくれる人と一緒に働けたら、もっといい会社になるんじゃないかなって思ってます。
ウェディングプランナーの経験がない方が入社をしてきても、自分の思いや意思があれば、周りが教えてくれる環境はあります。
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*募集内容/エントリーフォーム:https://www.sowaproject.jp/careerlp/
◆会社概要
株式会社サンウェイ
住所
岩手県奥州市水沢区内匠田51-1
設立
昭和48年3月(創業:1973年3月)
資本金
1,600万円
従業員数
420名(令和4年2月現在)
代表者名
菊地栄志
事業内容
・婚礼事業
・介護施設委託給食
・幼稚園給食
・学校給食
・社員食堂委託事業
・慶弔料理
・デイサービス事業